
あの忘れがたい時間から、もう一週間。
6月14日(土)金沢市アートホールにて開催いたしましたリサイタル「奏と唱」〜麗奏そして華唱のとき刻〜、おかげさまで満席のお客様に包まれ、感動と歓びに満ちた舞台となりました。
日を追うごとに、あの時間の重みと尊さが心に沁み入り、言葉にしようとするたびに思いがあふれて──ようやくご報告の投稿を書くことができました。
何よりもまず、大尊敬する塚田佳男(高津佳)先生と共演させていただけたこと、その深く温かい音楽と言葉に包まれたことは、私の音楽人生におけるかけがえのない宝です。
リハーサルから本番まで、まさにすべてが奇跡のような時間でした。
そして、ピアニスト田中悠一郎さん、クラリネットの遠藤文江さんの真摯で豊かな音楽が、舞台を力強く支えてくださいました。
表には見えないところで多大な力を注いでくださったスタッフの皆さまにも、心より感謝申し上げます。
そしてそして、当日お越しくださった皆さま──金沢のみならず、遠方からも駆けつけてくださった方々のまなざし、笑顔、お言葉。
皆さまがいてくださったからこそ、このリサイタルは生まれ、生きたと思っています。
「奏と唱」──それは、音と声、心と言葉がひとつになって生まれる響き。
その響きが、どなたかの心にそっと残っていたなら、これ以上の幸せはありません。
皆さま、本当にありがとうございました。
藤井ひろみ








