藤井幹人(みきと)について

トランペットを演奏する藤井幹人

藤井幹人の活動

プロフィール

トランペット奏者として、武蔵野音楽大学卒業後、オーケストラ・アンサンブル金沢の設立から36年間在籍し、2024年8月に退団しました。
網膜色素変性症という視覚障害を持ちながらも、演奏活動を継続しています。

演奏活動実績

  • 2012年8月:金沢市アートホールにてソロリサイタル開催(好評を博す)
  • 2013年7月:フンメル作曲トランペット協奏曲をオーケストラ・アンサンブル金沢と共演

レコーディング実績

  • 2009年:ショスタコーヴィチ作曲「ピアノとトランペットと弦楽のための協奏曲」(ワーナーミュージックジャパン)
  • 共演者:
    オーケストラ・アンサンブル金沢
    安永 徹(元ベルリンフィルハーモニー交響楽団:コンサートマスター)
    市野あゆみ

教育・社会貢献活動

音楽教育の場として「FUJII MUSIC ACADEMY」を主宰し、個人レッスンやOEKジュニアオーケストラでの指導を通じて、若い音楽家の育成に力を注いでいます。また、音楽を通じた社会貢献にも積極的に取り組んでおり、障害を持つ方々をコンサートに招待したり、病院や盲学校、児童支援施設等でのボランティアコンサートを定期的に開催しています。

レッスンへの想い

36年間のオーケストラ生活で培った経験を活かし、生徒一人一人の個性や目標に寄り添った指導を心がけています。音楽の本質である「心に描く歌をトランペットの音で表現すること」を最も大切にしながら、そのために必要な奏法やテクニック、イメージ力を育んでいきます。レッスンでは、音を楽しむことを大切にしつつ、基礎技術や能力の向上を丁寧にサポートしています。

私自身が視覚障害を持ちながらプロのオーケストラトランペット奏者として活動してきた経験から、障害の有無に関わらず、音楽の持つ喜びや感動を多くの方と分かち合いたいという想いを持っています。障害をお持ちの方々にも気軽に音楽を楽しんでいただけるよう、きめ細やかなサポートを提供しています。